ずっといっしょに

胃癌サバイバーの旦那様をサポートするブログ

主人の体調不良の原因は胃癌でした。不調から入院までの経緯(6/7)

大きな病院で受診する予約と紹介状を得たものの

「いま」の苦しさへの解決は何も得られませんでした。

このまま2週間、本当に待つしかないのか…八方塞りの気分で帰宅。

 

窓辺のアイビーの葉


主人が私を呼んだので振り返った時、なにかを話そうとする主人の口から

黒っぽく濁った水が一気に吹き出してきて、それを私は頭からかぶりました。

表情からすると主人は私に「ごめんね!」と言おうとしていたのでしょう。

でも、出たのは声ではなく濁った水でした。

 


とっさにゴミ箱を主人に渡すと、吐くというよりも吹き出すように水が飛び出してきました。

人間ドックで検査して、結果聞いたらそのままクリニックへ行って。

その日、具合の悪い状態なのに、これだけ動き回ったのは

主人の身体にはひどい負担だったに違いありません。

 


嘔吐はなかなか治らず、2リットル以上は吐きだしたと思います。

ヘトヘトになった主人はその日はぐったりとして眠ってしまいました。

 


私は、彼がちゃんと呼吸をしているかと時々確かめながら眠ることは出来ませんでした。

そして、もう、一刻の猶予もないと思いました。

 


このままでは主人は死んでしまう。

泣いている場合じゃありません。

 


翌日、病院が受付を開始した時間に電話し、事情を告げ、予約の日ではないけど、助けてほしいと頼みました。冷静に、とにかく冷静に、状況を必死に伝えました。


外来フロアの責任者の方が電話に出てくださり、今すぐいらっしゃい、どのくらいで到着しますか?と言ってもらえた時、もう自分の命はいらないとさえ思いました。

やっと、主人を助けてもらえる!


主人にすぐに病院に行くから、起きて待っていてと告げ、

タクシー会社に電話しましたが全く捕まえることが出来ませんでした。

今の状態で歩かせるのは無理、動けばまた嘔吐が止まらなくなるかもしれません。

なんとかタクシーを連れて来なくてはと、外に飛び出した途端、奇跡が起きました。

 


本当に信じられないことですが、タクシーが来たんです。

黒いタクシーが、ゆっくりゆっくり目の前に現れたんです。

 


私はあわてて、運転手さんに声をかけました。

運転手さんの話では、うちの近所でお客さんを下ろして引き上げる途中だったそうです。住宅地なのと土地勘のない場所だったのでゆっくり移動していたとのこと。

 


私は、この時、悪い方向へ進もうとしてる運の尻尾を捕まえたと思いました。

遅くなんかない。

まだ間に合う、絶対に間に合わせてやる。

この尻尾は絶対に離すものか!

 


そして、私はこれから起きる現実とそれに対する決心ができた思います。

まだ生検結果も出ていませんでしたが、結果がなんであっても

必ず主人との穏やかな生活を取り戻すと。

 


絶好のタイミングで現れたタクシーに乗って

主人と一緒に病院へ向かいました。

 

 

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